この度、奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島が新たに世界自然遺産への登録が決定!
コロナウイルス関連のニュースばかりが報道される中で、明るいニュースが舞い込みましたね♪
実は、2017年に政府より世界自然遺産に登録するよう求める推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出しましたが、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が推薦区域を調整する必要性などから2018年に登録延期を勧告し、政府はいったん推薦を取り下げた経緯がありました…
それまでは1993年に同時登録された屋久島(鹿児島県)と白神山地(青森・秋田県)、2005年登録の知床(北海道)、2011年登録の小笠原諸島(東京都)の4件。ここに新たに「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」が加わります!
これで、また日本の豊かな自然が評価され大変嬉しい気持ちと、これからもその自然を大切にしていこうという思いが芽生えてきますね♪
ちなみに、今回の世界自然遺産を含め〈世界遺産〉はどういうものかご存知ですか??
世界遺産とは『人類共通の宝』として守るべき自然や文化的な遺産を、国際協力によって守っていこうという目的で生まれました。
この仕組みが誕生したのは1972年、当時は貴重な文化的遺産や自然が戦争や自然災害、密猟などにより各国で失われていたことから、それらを国際協力で守ろうとしたのです。
また、
世界自然遺産には、下記4つの基準のうち1つ以上を満たす必要があります。
1.自然美・自然現象
最上級の自然現象、又はたぐいまれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
2.地形・地質
世界進化の記録や地形形成における重要な進行中の知的学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴など、地球の歴史の主要な段階を代表する著者な見本である。
3.生態系
陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する著者な見本である。
4、生物多様性
学術上又は保全上著者な普遍的価値を有する絶滅危惧種の生息地など、生物多様性の生息域内保全に最も重要な自然の生息地を包含むする。
それに加え、
・「完全性の条件(顕著な普遍的価値を示すための要素がそろい、適切な面積を有し、開発等の影響を受けず、自然の本来の姿が維持されていること)」を満たすこと
・顕著な普遍的価値を長期的に維持できるように、十分な「保護管理」の体制が整っていること
という点がクリアされているかによって評価が決定します。
私自身あまり詳しくなかったのですが、自然遺産と認められるには様々な条件があるようです…
今回新たに4つの地域が登録された理由としては、
〇日本最大級の亜熱帯照葉樹林があるということ
〇沖縄県(本島)北部のヤンバルクイナや西表島のイリオモテヤマネコ、奄美大島と徳之島のアマミノクロウサギなど独自の進化を遂げた固有種、絶滅危惧種の多様な生態系が見られる重要な地域であるということ
が挙げられます。
ヤンバルクイナ
アマミノクロウサギ
他にもダイナミックな滝や渓谷、好奇心くすぐられる大自然がたくさんあり、そこで暮らす人々の温かな人柄や、自然と密接に関わってきたからこそ育まれた独自の文化も今回登録された4つのエリアの大きな魅力の一つです。
今回登録された『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』と言えば、美しいビーチや海のイメージが強いのではないでしょうか?
世界自然遺産へ登録された今、緑豊かで希少な動植物が生息する内陸部への注目が高まること間違いなし!
マテリヤの滝(奄美大島)
マングローブの森(沖縄)
ということで、この機会に奄美・沖縄が世界に誇る自然を体感しに行きませんか??
この機会に後世まで受け継ぎたい日本の自然を体感してみてはいかがでしょうか??
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